私は離婚前に住宅の購入を決意し、『イオン銀行』『auじぶん銀行』『財形住宅融資+フラット35』の3つに住宅ローンの審査申し込みをおこない、最終的にイオン銀行と契約をすることにしました。離婚調停中・別居中でもローンの審査は通るのか?不安はたくさんありましたが、ローン契約までの実体験を公開したいと思います。
別居中で住宅ローンの事前審査申し込みしようと・・・
私は住宅ローン審査申し込み時・本契約時において43歳(審査申し込み時)、夫と離婚調停中・別居中でした。この条件では審査には通らないのではないか?と不安に思っていました。実際、不動産仲介の人がJAバンクにそれとなく、別居中でも審査通りますか?と聞いたところ「難しいですね・・・」と難色を示されたという事を聞いて、少し落ち込みました。
もしこれが男女逆だったら?妻と別居中に自宅を購入。これは普通にセカンドハウス購入扱いで審査は通るだろうとのこと。なんたる理不尽!令和の時代にこんなことがあっていいものか!ただでさえ養育費は払ってくれないし、調停中で暗い気持ちなのにひどい仕打ちだ。と思っていました。
仲介人は仕事できなさそうだしあてにならん!(後々いろいろお世話になりましたが)と住宅ローンについては自分で調べることにしました。購入希望の物件はかなり気に入っていたのですが、ローンが通らなければ家の購入はきっぱり諦めようと腹をくくって挑みました。
「別居中でも審査通りますか?」勇気を出して聞いてみた
会社で財形貯蓄をしていたので審査も通りやすいと思い、まずは『財形住宅融資』に審査申し込みをしました。普通の住宅ローンの申し込みと違うのは「財形貯蓄残高計算依頼書」が必要なことぐらいでしょうか?あと、仮審査のようなものが無く、物件の概要と借入希望金額をざっくりと担当者に伝え、申し込みに必要な書類を提出して問題なければ融資を受けることができるそうです。
別居中の事はもちろん会社にも話してないですし、なんとか隠したまま申し込みできないか?と話しを進めていたのですが、必要書類を揃えていくと「住民票(続柄記載あり)」子育て優遇措置を受けるために必要な「子供の健康保険証(まだ夫の会社のもの)」など・・これはもう隠せない!もし隠せたとしても、後でバレたら融資取り消し。そして会社にも迷惑をかけてしまうのでは?と考えるようになり勇気を振り絞って聞いてみました。
「実は今、夫と別居中なんですが審査通るでしょうか!?」
「そういった理由で審査が通らなかったことは無いですから、大丈夫だと思いますよ~」
えっ、そうなの??少し拍子抜けしましたが、正直に聞いてみてよかった!と安堵しました。そして、もしかしていけるんちゃうん?という前向きな気持ちが沸々と湧いてきました。結果、審査に少し日にちがかかりましたがすんなり審査が通り、そこから担当者から申し込みまだですか~の激しい電話催促が始まりました・・。
この時の思ったのは、「財形貯蓄しててよかった~」です。
金利が低い「auじぶん銀行」にも申し込みしてみよう
とりあえず、別居中でも住宅ローンは契約できるという事はわかったし、家の完成までには少し期間があったので、金利が低いネット銀行にも審査申し込みをしてみることにしました。いろいろ調べたところ、一番金利が低い(調べた当時)auじぶん銀行を選びました。仮審査の申し込みはネット上から入力のみ。収入と年齢が大丈夫かな?という不安があったのですが、申し込み翌日に審査通過のあっさりとした結果メールが届きました。そこから、本審査に必要な書類を期限までにネット上にアップロードしていくのですが「別居中かどうか?」にかかわる書類はなく、確認の電話でも身辺について特に尋ねられることはありませんでした。あえて聞かれたことをあげるとしたら、
「ご新居には息子さんと2人でお住まいのご予定ですか?」と。少しドキッとしましたが、
「はい。」と答えました。もちろんその通り。それ以上掘り下げて質問されることはありませんでした。
まだ家の間取りも決まってない状況だったので、物件資料のやりとりで何度も変更書類のアップロードが必要になりましたが、無事本審査も通りかなり低い金利の住宅ローンも借り入れできることになりました。
この時思ったのは、「やっぱ、新しい銀行の方が時代にあってる!個を見てくれる~」です。
固定金利終了後の引下幅が高い「イオン銀行」にも申し込みしてみよう
住宅ローンは10年固定一択で考えていたのですが、新型コロナの影響の特例措置で、住宅ローン控除の期間が13年に延長されたので、固定期間終了後の11年目からの金利も気になるようになりました。auじぶん銀行は固定期間中の金利は「0.50%」とかなり低いけど、終了後の引下幅は「0.800%」。もし10年後金利がものすごく上がっていたら?と不安になり終了後の引下幅「1.50%」のイオン銀行にも申し込みしてみることにしました。団信にもはいったので、固定期間中の金利は「0.72%」とauじぶん銀行より少し高めですが、それでもかなり10年固定の金利としては低い方だなと思いました。
仮審査についてはauじぶん銀行と同じで全てネット上で完結。特に別居中かどうかにかかわる内容も無し。本審査の時に担当者から聞かれたことは。
「お子さんを扶養されてますか?」
え・・・扶養ってどういう意味だ?一緒に住んでるけど、健康保険証も別だし、年末調整も扶養なしで出した。私、扶養してない・・・。答えに少し困りましたが。
「今後、扶養する予定です。」と答えました。
なんとも微妙ですが、別居中か離婚済みかを聞かれた訳ではないので、身辺調査というよりは提出内容に嘘がないか?というような意味合いだったのではないか?と思います。この質問でこれはダメか?とも思いましたが、無事本審査もとおりました。
この時思ったのは、「焦らず自分が納得いく条件を探してよかった。嘘つかなくてよかった!」です。
別居中のまま契約へ
結局イオン銀行に申し込みを決めたのですが、調停が長引いて別居中のまま契約に進むことになりました。銀行との契約は終わって、後は融資実行・物件引き渡しを待つのみの状況です。(今週引き渡し)
家が欲しいと思ってから、別居中に住宅ローン組めるかどうか?をネットでかなり調べましたが、ネガティブな情報ばかり目に入って「これは無理かも」と諦めかけた時もありましたが、結果は3つ全ての銀行で審査が通ったので、「別居中」が審査に与える影響は少ないのだと思います!というか、もし影響があったとしても、絶対に審査が通らないという事はないと思います。あたり前ですが、個としての基準が優先されるのだと実感しました。
もしかして、銀行によっては「別居中」を理由に審査が通らないことがあるかもしれませんが、人生の大きな買い物をあきらめずに自分自身で納得のいく銀行を探してみることをお勧めします!
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